Drivin' with The Devil

主に自作小説・ロック論・マンガ論などを”狭く深く”書いてます。 どうぞ気軽に楽しんでいってください。。。!! 

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記憶のみを辿ろう。

俺が彼を初めて見たのは確かプロレス本だった。

国際プロレス時代の彼は残念ながら知らない。

小学生になるかならないかの頃だったせいかよく彼を力道山と間違えた。

次に見たのはブラウン管の中。

大ファンだったアントニオ猪木の前にアニマル浜口、寺西勇らと「はぐれ国際軍団」として立ちはだかっていた。

猪木一人を相手に三人で闘ったり、髪切りマッチに負けたのに髪を切らず逆に猪木の髪を切って逃亡した姑息な姿が大嫌いだった。

猪木との最後のシングル戦は忘れられない。

わずか5分ちょっとで大流血して負けた。

小学5年生のガキは彼の血まみれの表情の奥に望まぬ悪役を演じていた悲哀を見た気がした。

その後彼は新日本プロレスを退団し、新興団体のUWFを経由してジャイアント馬場のタッグパートナーとして全日本プロレスに参戦した。

だが、すぐに馬場と仲間割れをして鶴見五郎、剛竜馬らと「国際血盟軍」を結成した。

彼は馬場にシングルマッチでの対戦をしつこくアピールした。

来る日も来る日も・・・

愚直なまでにマイクでアピールし続けた。

いつの日かマイクの内容が変化していた。

「ババ!今日はお前に勝とうと焼肉15人前食ってきたけど負けちゃったよコノヤロー!次は20人前食ってくるからな!」

心底爆笑した。

俺だけでなく皆が。

彼の得意技にマイクアピールが加わった。

ついに彼が求めていた馬場とのシングル戦が実現したが、彼はあっさり負けてしまった。

「ババ!俺はお前のことが他人とは思えなくなってきたよ!一度でいいからお前のことをアニキと呼ばせてくれ!」

こうマイクで話した瞬間彼は初めて真のベビーフェイスになれた。

今度は来る日も来る日も馬場との義兄弟タッグで試合を行った。

馬場が亡くなった後も、NOAHに移籍してからもリングに上がり続けた。

けれども、いつの間にか彼は引退してしまった。

そして、次に消息が伝わったのは彼が亡くなった知らせだった。

彼は馬場や猪木のようなスーパースターではなかった。

だが、彼は確かにプロレス界に楔を打ちつけた。

ブルドッキングヘッドロック、クロスチョップは彼の一本気で誠実な人柄を具現化したような得意技。

そしてその「レスラー」としか言い様のない姿は馬場・猪木以上に「漢」だった。

ラッシャー木村さん、お疲れ様でした。

ラッシャー木村さん、ありがとうございました。





合掌
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コメント

大槻ケンヂは筋肉少女帯の「オレンヂエビス」の中でこう語った。

ラッシャー木村はえらい

と。
偉大な人だ。血なまぐささしかなかったプロレスに一気に「和み」とか「癒し」とかを持ち込んだ。
あんな黒タイツのおっさんが。

粗暴な「レスラー」という職種の人にも礼儀正さがあると。

ラッシャー木村はえらい

だから、この歌詞は偉大なのだよ。

「えいげん(”永源”ではなく、イントネーションはこの方がしっくりくる)」とハニカミながらマイクを持ってたラッシャーさんの姿がまぶたによみがえりました。

合掌。やすらかに。
2010/05/25(火) 01:43:37 | URL | 黒猫藝帝 #-[ 編集 ]
えー
テレビ画面のテロップに、プロレスラーの文字は読めたのだが、誰が亡くなったのかわからなかった。。。そっかぁ、あのマイクパフォーマンス好きだったなぁ。。。
合掌。。。
2010/05/25(火) 02:45:44 | URL | すとん #-[ 編集 ]
記憶に残るプロレスラーでした
今朝のニュースで知りました。。。心よりご冥福をお祈りいたします。
2010/05/25(火) 07:26:00 | URL | あ~たん☆☆ #tHX44QXM[ 編集 ]

ゲーテ<”金網デスマッチの鬼”が”マイクパフォーマンスの鬼”に変身するんだからプロレスは奥深い。
2010/05/31(月) 23:43:09 | URL | drivemycar #-[ 編集 ]

すとん<人柄の良さがマイクに表れてたもんね。。。
2010/05/31(月) 23:43:53 | URL | drivemycar #-[ 編集 ]

あ~たん<また一人昭和の名選手が逝ってしまいました。。。
2010/05/31(月) 23:45:51 | URL | drivemycar #-[ 編集 ]
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