Drivin' with The Devil

主に自作小説・ロック論・マンガ論などを”狭く深く”書いてます。 どうぞ気軽に楽しんでいってください。。。!! 

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出演

 

ザ・ローリング・ストーンズ : ミック・ジャガー(ボーカル)、キース・リチャーズ(ギター)、

ミック・テイラー(ギター)、ビル・ワイマン(ベース)、チャーリー・ワッツ(ドラムス)

 

 

収録曲

 

1.ジャンピン・ジャック・フラッシュ

2.サティスファクション

 

 どちらも1969年11月27日(28日の可能性もあり)にニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで行われたライヴから。

 ミック・テイラーが加入して4ヶ月と間もない時期でありながら、彼は完全にバンドに溶け込み新たなストーンズのグルーヴを生み出しているのが素晴らしい。

 若いテイラー(当時20歳)に引っ張られたのかどうかは定かではないがキース・リチャーズもソロを積極的に弾きバンドアンサンブルを高めている。

 ミック・ジャガーのパフォーマンスはいつ見ても見事。

 彼のような人をエンターティナーと言うのだ。

 ”ジャンピン~”も”サティスファクション”もオリジナルとは異なったアレンジで図らずもこの時期のストーンズがライヴでは即興性に満ちたバンドであったことも透けて見える。

 

3.ユー・ガッタ・ムーヴ

4.ワイルド・ホーセズ

5.ブラウン・シュガー

 

 どこかホテルの一室だろうか、メンバーとスタッフが当時(1970年)制作中だったアルバム「スティッキー・フィンガーズ」のナンバーを聴いている風景が続く。

 3曲とも完成前のテイクでありファンとしては興味深いところであるが、正直冗漫な場面であることは否定できない。

 床に寝転がって音を聴いているキースはどこから見てもジャンキーだ。。。!

 

6.ラヴ・イン・ヴェイン

 

 再びマジソン・スクエア・ガーデンのライヴ。

 このナンバーはロバート・ジョンソンのカヴァーでアルバム「レット・イット・ブリード」(1969年)に収められている。

 スライドギター(おそらく弾いているのはテイラー)が実にカッコ良くてスタジオテイクよりも黒っぽい仕上がりになっている。

 薄明かりの中で踊るミックをスローで映し出した映像もクール。

 

7.アイヴ・ビーン・ラヴィング・ユー・トゥー・ロング(アイク&ティナ・ターナー)

 

 このライヴでストーンズの前座を務めたアイク&ティナ・ターナーの演奏。

 ティナのパフォーマンスは実に卑猥で毒気に当てられること受け合い

 

8.ホンキー・トンク・ウィメン

9.ストリート・ファイティング・マン

 

 MSGでのライヴも終盤で俄然盛り上がる。

 2曲ともストーンズのライブには欠かすことのできない代表曲。

 ルーズだけどキメる所はしっかりキメてみせる”ホンキー・トンク~”、後半にテンポアップして驚愕のグルーヴを作り出す”ストリート~”どちらも最高。。。!

 

10.シックス・デイズ・オン・ザ・ロード(フライング・ブリトー・ブラザーズ)

11.ジ・アザー・サイド・オブ・ディス・ライフ(ジェファーソン・エアプレイン)

 

 ここからは1969年12月6日、カリフォルニア州オルタモント・スピードウェイで行われたフリー・コンサートの映像である。

 不幸にも事故死を含め4人もの死者を出した「オルタモントの悲劇」のドキュメントとなっている。

 設営・警備を含めた準備不足などが重なりライヴ開始前から不穏な空気が漂っているのがわかる。

 そして悲劇の遠因として無料にしてしまったがために推定30万人もの観客が集まった。

 映像を観ると一目瞭然だが、観客のほとんどがラリっている。

 この異常な状況を暴力で打破せんとするヘルス・エンジェルス(警備を担当したバイカー集団)。

 ヘルスの暴力は前座を務めたジェファーソン・エアプレインにも向けられる。

 そんな中凛とした態度で平和を訴えるグレース・スリックに目頭が熱くなる。

 

12.シンパシー・フォー・ザ・デヴィル

13.アンダー・マイ・サム

14.ストリート・ファイティング・マン

 

 ストーンズの登場で場内のボルテージは最高潮に。

 そして会場内のあちこちでドラッグでメロメロになった観客が問題を起こす。

 乱闘騒ぎ、素裸でステージに上がろうとする中年女。

 その度に演奏は中断され、ミックはクールダウンするように観客へ呼びかける。

 カオスとはまさにこのことだろう。

 その中で自分もラリっているはずなのに冷静に「お前いい加減にしろ!」と観客の一人へ説教するキースにプロとしての凄みを見た。

 ストーンズ独特の悪魔的グルーヴが会場を熱くした瞬間、

 悲劇は起きた。

 

15.ギミー・シェルター

 

 オルタモントのライヴを一部始終観たミック(MSGのライヴも観ていた。この映画はライヴとそれを観るストーンズメンバーという2重構造になっている)が沈痛な表情で部屋を後にする。

 ラストに流れるのが”ギミー・シェルター”のライヴヴァージョンだ。

 何とも言い様のないやりきれなさを残して映画は終了する。

 

 

 

 「ギミー・シェルター」は1970年に公開されたローリング・ストーンズ初のライヴ映画である。

 

 2009年12月に未発表映像を加え、デジタルリマスターされて再発された。

 

 先述したように1969年の全米ツアーのドキュメントとして制作されたが、「オルタモントの悲劇」のドキュメントとなってしまった。

 

 拳銃を出した黒人青年がヘルスエンジェルスのメンバーに刺殺される場面が映し出されたこの映画はそうした好事家向けの作品と誤解されることがしばしばある。(俺も最初はそういう視点で観た)

 

 しかし、主役はあくまでストーンズの演奏シーンであり”影の主役”は1969年という混沌とした時代そのものであろう。

 

 激化するベトナム戦争に対する抗議手段として、平和へのアプローチとしてロックやドラッグムーヴメントはもてはやされ、その象徴としてこの年には「ウッドストック」が行われた。

 

 オルタモントのライヴも「ウッドストック」に通じる流れになるはずだったのだが、結果的に「ウッドストック」やその他のフェスティヴァルでは隠れていた暗部や溜まっていた膿のようなものが噴出して終わった。

 

 それはヒッピームーヴメントやフラワームーヴメントそのものを打ち砕き、人々をドラッグの彼方から現実世界へと引き戻したのだ。

 

 この映画のラストで酷寒の会場を後にする観客の様子からもそれは窺える。

 

 そして若者文化は形を変えて1970年代へと突入していく。

 

 ストーンズも激動の60年代を生き抜き、さらに激動となる70年代へと向かう。。。

 

 ロックファンのみならず多くの方々に観ていただきたい作品だ。 

 

 「1969年(60年代)とは何か?」

 

 この答えが詰まっているから。

 

 

 

 さて、ラストは映像紹介。

 

 

●シンパシー・フォー・ザ・デヴィル

 

 http://www.youtube.com/watch?v=Dt0ipUCfdlU

 

 邦題”悪魔を憐れむ歌”。

 

 オルタモントのライヴ映像。

 

 字幕はないが状況の異様さは如実に伝わると思う。

 

 

 

 ではまた次回^^

 

 

 

 

 

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コメント

なんと!そんなスナッフィーな場面が入ってるなんて!!
2010/01/12(火) 02:12:12 | URL | 黒猫藝帝 #79D/WHSg[ 編集 ]

ゲーテ<んでも見るとそんなんでもない。
      むしろそういう視点で観たことを悔やむかも。
      あらゆるスキャンダリズムに塗れながらそれでも前進したストーンズに敬礼。  
2010/01/12(火) 21:44:02 | URL | drivemycar #79D/WHSg[ 編集 ]
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