Drivin' with The Devil

主に自作小説・ロック論・マンガ論などを”狭く深く”書いてます。 どうぞ気軽に楽しんでいってください。。。!! 

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 毎度。。。!

 

 何かレビュー機能が使えるようになってる。。。

 

 。。。というわけで(!?)話を進めていこう。。。!

 

 今回の「手塚治虫」論は巨匠の大河ドラマの原点である「ロストワールド」を再び取り上げたい。

 

 

 ではでは早速。。。!

 

 

●ロストワールド(1948年)

 

 

 あらすじ

 地球の兄弟星であるママンゴ星が500万年振りに地球に接近する。

 そこから隕石として落ちてきた不思議なエネルギー石。

 これは電気を通すことで莫大なエネルギーをもたらす有効資源であった。

 しかし、その資源を悪用せんと謎の秘密結社が少年博士に襲いかかる。

 様々な攻防戦の末にこれを制した博士はより大きなエネルギー石を手に入れるため、そして地球の兄弟星を探検するためにママンゴ星へと向かうロケットを制作するが…

 

 

 登場人物

 敷島健一(しきしま けんいち):理学・医学に長けた少年博士。

                    エネルギー石を偶然手に入れたことで研究に没頭する。

                    しかしながら、その命を秘密結社に狙われてしまう。

 ミィちゃん:健一に造られた改造動物で、見た目はウサギだが高度な知能を有している。

        二足歩行で歩き、人間の言葉も難なく話せる。

 豚藻負児(ぶたも まける):健一の研究所にいる植物学博士。

                  植物を人間化する実験に成功する。

                  冷酷な性格で健一とはしばしば意見が衝突する。

 アフィル:エネルギー石を狙う秘密結社メンバーの一人。

 あやめ:豚藻博士が造った植物人間で女性。

      健一に好意を持っており、健一も悪からず思っている。

 もみじ:あやめと同じく植物人間。

      ママンゴ星探検の途中であまりにも悲惨な最期を迎える。

 アセチレン・ランプ:新聞記者でスクープを追うのが生き甲斐。

             ママンゴ星探検のロケットに勝手に乗り込み、悪行の限りを尽くす。

 伴俊作(ばん しゅんさく):通称ヒゲオヤジ。私立探偵。

                 ふとした偶然でエネルギー石の存在を知り、健一と共に結社と闘う。

                 後には探検隊のメンバーとなり、健一をサポートし続ける。

 

 

 「ロストワールド」は1948年に単行本として刊行された。

 

 現在は講談社手塚治虫全集などで手軽に読むことができる。

 

 手塚ストーリー漫画の原点として知られ、彼がまだ中学時代に描いた作品も存在している。

 (こちらも「私家版」として全集で刊行されている)

 

 この当時の漫画は手塚に限らず、印刷が活版ではなく描き版(他人が原稿をトレースして印刷する手法)であった。

 

 従って厳密には手塚本人の描線とは言い難いし、実際絵はお世辞にも上手とは言えない。

 

 今の視点で観たら人によっては「これが手塚?」とがっかりしてしまうかもしれない。

 

 しかし、それを補って余りあるのが”大河ドラマ”としての完成度の高さである。

 

 まずは設定、とても昭和23年に描かれたとは思えない程の高度なSF作品であるということだ。

 

 地球に兄弟星があったという設定も秀逸だが、惑星が地球に接近した時に与える物理的影響などはとても一介の漫画家が作り出したとは思えないくらいのリアリティがある。

 

 先に絵が下手と書いたが、後の手塚作品の大きなセールスポイントとなるコマとコマの間を流れて行くようなまるで映画を意識した独特のコマ割りは既に完成の域に達しておりその才能に素直に脱帽してしまう。

 

 また、キャラクター設定も見事だ。

 

 主役の健一こそちょっとインパクトに欠けるが、彼に造られた動物人間のミィちゃん、植物女性あやめ&もみじ、更にスターシステム採用でこの後も手塚作品に頻繁に登場するヒゲオヤジ、アセチレン・ランプ、カオー・セッケン、力有武など適材適所に配置されたキャラがドラマに深みを持たせている。

 

 特にミィちゃんやあやめ&もみじに漂う”異形の者”の雰囲気はそのままアトムやレオ、サファイアといった手塚スターキャラに受け継がれている。

 

 そして彼のフリークス好きは脇役にまで及んでおり、ポップで不気味なフリーキーキャラを楽しむことができる。

 

 つまり、デビューした時から手塚は”異端&異形”の漫画家であったことがわかる。

 

 後に続く「メトロポリス」(1949年)、「来るべき世界」(1951年)ら所謂「SF三部作」の先陣を切ったばかりでなく、それ以降も連綿と続く手塚漫画という巨大バビロンの先駆けでもある本作。

 

 漫画好きなら避けて通るべからず。。。!!

 

 

 


 

 

 


 
俺が所有している角川文庫版「ロストワールド」のカバーと表紙。
 
この何とも形容し難い温かみこそ手塚初期作品の魅力である。。。!
 
 
 
 
 
 さて、CURURUだとラスト2回だねぇ。。。^-^
 
 次はどうしようかな。。。
 
 よし、マニアックなとこいこうか。。。!
 
 
 「新聊斎志異」シリーズ。。。!!
 
 
 ではまた次回^^
 
 

 

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コメント

手塚の描くフリークスってなんでものすごーくかわいいのか・・・。
2009/09/30(水) 21:56:31 | URL | 黒猫藝帝 #79D/WHSg[ 編集 ]

ゲーテ<多分手塚は”心底”フリークスが好きなんだと思う。
      だからキャラに対する愛情を感じるんだな。  
2009/09/30(水) 23:27:33 | URL | drivemycar #79D/WHSg[ 編集 ]
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