Drivin' with The Devil

主に自作小説・ロック論・マンガ論などを”狭く深く”書いてます。 どうぞ気軽に楽しんでいってください。。。!! 

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うーん。。。
 
CURURU終了間近だからかどうかは不明だが、レビュー(Amazon連動)をアップできない。
 
まぁ、書くことに変わりはないので俺が持っている本の写真で代用しよう。
 
では、「手塚治虫作品論」記念すべき五十回目だっ。。。!!
 
 
 
 
 
●どついたれ(1979年~1980年)
 
 
 あらすじ
 
 時は昭和20年。
 戦中戦後の荒んでいく大阪市内で逞しく生きていく若者たち。
 一人は戦災孤児、一人は親に反発して会社を興す青年。
 ありとあらゆる悪いことをやるが、義侠心に厚い二人のチンピラ。
 そして赤本に作品を描き始める漫画家。
 彼らは時に独立して、時には交わりながら占領下の大阪にその生命を刻んでいく…
 
 
 登場人物
 
 哲(てつ):戦災孤児。大阪のキタで戦災孤児が営む靴磨きの取り仕切りを行っている。
        しかし、進駐軍兵士やヤクザと諍いを起こし逃亡する。
        性格は直情型で短気だが、面倒見の良い一面もありカリスマ性がある。  
        アメリカを猛烈に恨んでおり、密かにマッカーサー元帥を暗殺せんと企む。
 葛城健二(かつらぎ けんじ):もとは大工場葛城製作所の跡取りだったが、父親と揉め独立。
                   大阪市内にベルトのバックル会社葛城製作所を興し、哲を雇う。
                   穏やかな性格だが、一度男気に火が点くと誰にも止められない。
 河内のトモやん:大阪市内で暴れまわるチンピラ。
           しかし、性格に意地の悪いところがなく義侠心に溢れている。
 八尾のヒロやん:トモやんとコンビを組むチンピラ。
           天性の詐欺師の才能があるが、弱い者を助ける義賊的一面もある。
 高塚修(たかつか おさむ):新進の青年漫画家。
                  気が弱い性格だけど、漫画にかける情熱は人一倍。
 美保(みほ):哲の妹。   
         哲が警察に追われている間に、生活のため13歳にして売春婦となる。
 荒井克子(あらい かつこ):通称カッちゃん。
                               哲がミナミで出会ったスケ番。
                 仲間のリンチに遭ったところを哲に助けられる。
                 哲とは相思相愛。
 掛川団冶(かけがわ だんじ):大阪の広域暴力団太閤組(たいこうぐみ)の幹部。
                   哲を気に入り、何かと世話を焼く。
 
 
 「どついたれ」は1979年に第一部が、1980年に第二部が週刊ヤングジャンプに連載された。
 
 第二部の途中で終わっており、作品としては未完である。
 
 現在は講談社手塚治虫全集などで手軽に読むことができる。
 
 この作品は手塚が遺した数少ない自伝的作品(他に「紙の砦」、「がちゃぽい一代記」などがある)であり、その中でも唯一の長編である。
 
 登場人物も高塚は当然手塚がモデルだし、葛城、トモやん、ヒロやんらも実在の人物がモデルとなっている。
 
 しかしながら、完全なノンフィクションというわけではなく、架空の人物哲が主人公になっていることでフィクションの度合いが濃い。
 
 この辺は手塚も狙っていたようで、自分の青春時代をモチーフにして大河ドラマを構築したのだと思う。
 
 その意味で手塚の祖先を用いてドラマを紡いだ「陽だまりの樹」(1981年~1986年)に通じるものがある。
 
 けれどもこの作品は数多い手塚作品の中で極めて特異な要素を持っている。
 
 それは”青春群像”であると同時に”青年の性”を赤裸々に描いた作品であるからだ。
 
 手塚の性に対する視線というのはそのほとんどが”少年目線”である。
 (「鉄腕アトム」、「リボンの騎士」など)
 
 手塚作品を多く読むとそれは如実に伝わってくる。
 
 ”少年目線”で描く性は”リビドー”と言い換えても良い。
 
 決して成熟することのない原始的性衝動が手塚作品には溢れている。
 
 それとは別に”中年目線”で見た”達観した性”も手塚作品には多い。
 
 それらは所謂青年誌に掲載された作品群で確認することができる。
 (「きりひと讃歌」や「MW」など)
 
 青年誌で繰り広げられる直接的描写のない達観した性を描く手塚の視線には医学的好奇心に満ちた学者の姿が窺えたりもする。
 
 だが、「どついたれ」にはそのどれにも当てはまらない”性”が存在する。
 
 それはおそらく手塚自身が辿った生々しい”性”なのだろう。
 
 妹が売春婦になったことで肝心な時にインポテンツになってしまう哲の苦悩や、それを何とかせんとする女性たちの心情にリアリティを見るのだ。
 
 性の話ばかりになってしまったが、この作品には他にも読者を惹きつけて止まないパワーがある。
 
 作品全体が関西弁で覆われていることや(手塚は意識して標準語で物語を作った漫画家である)、戦中戦後の無秩序な日本の描写に強烈なインパクトがあって読み飽きない。
 
 ただ、当時の雑誌の流行には合わなかったようで、途中で終わってしまったのが残念。。。
 
 ヤングジャンプをはじめとするヤング誌はラブコメ(あからさまに性を絡めた)が主流になっていく。
 
 ともあれ「どついたれ」が”隠れた名作”であるのは間違いないので是非ご一読を。。。!
 
 
 さて、次回は何を取り上げようかな。。。
 
 古いのいってみようか。
 
 よし、「ロストワールド」。。。!!
 
 
 ではまた次回^^
 
 
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コメント

りぼんとかしか見てなかったけど、題名は聞いたことある~^^
2009/09/01(火) 07:22:01 | URL | あ~たん☆☆ #79D/WHSg[ 編集 ]

異色だけど好きだよ。MWとかよりこれを実写にすりゃおもしろいのに・・・ってダメかww
2009/09/01(火) 08:14:32 | URL | 黒猫藝帝 #79D/WHSg[ 編集 ]

これ読んでみたいっ!!!探します!!!
2009/09/01(火) 09:20:50 | URL | Bear Pooh #79D/WHSg[ 編集 ]

あ~たん<そうですか。。。^-^
ゲーテ<んだね、この辺ドラマ化すると違和感ないかもね。
ベアーさん<是非。。。!!
2009/09/01(火) 22:19:11 | URL | drivemycar #79D/WHSg[ 編集 ]
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