Drivin' with The Devil

主に自作小説・ロック論・マンガ論などを”狭く深く”書いてます。 どうぞ気軽に楽しんでいってください。。。!! 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 毎度。。。!

 

 今月ブログで何かやってないことあったなぁと思っていたら「手塚治虫作品論」だった。。。^-^;

 

 

 どれ、早速予告通り「新撰組」を語り倒すとしようか。。。!

 

 

●新撰組(1963年)

 

 

 あらすじ

 父親を理不尽な理由で武士に殺された少年が仇討ちのために新撰組へ入隊を志願する。

 少年は晴れて新撰組に入るが、そこで無二の親友や尊敬する師との出会いを果たす。

 さらには隊の中の権力争いにも巻き込まれていく青春群像劇。

 

 

 登場人物

 深草丘十郎(ふかくさ きゅうじゅうろう):もとは町人の子供だったが、父を武士に殺された。

                         仇討ちのために新撰組へ入隊する。

                         メキメキと剣術の腕を上げ、組の中核を担う。

 鎌切大作(かまきり だいさく):丘十郎と同じ時期に新撰組へ入隊。

                    北辰一刀流の免許皆伝者で、人懐こいが非常な一面もある。

 松永八重(まつなが やえ):父親を丘十郎に殺された少女で仇討ちのために彼を追う。

 仏南無之介(ほとけ なむのすけ):八重の用心棒で名刀村雨丸の使い手。

 

 近藤勇:実在の人物で新撰組副局長(後に局長)。丘十郎に武士としての生き方を説く。

 芹沢鴨:実在の人物で新撰組初代局長。乱暴者で近藤に心酔する丘十郎を苛める。

 土方歳三:実在の人物で後の新撰組副局長。

 沖田総司:実在の人物。丘十郎の直接の剣の指導者。

 坂本竜馬:実在の人物。近藤とは違った視点で丘十郎に人生を説く。

 

 

 「新撰組」は1963年に少年ブック(現在の週刊少年ジャンプ)に連載された。

 

 現在では講談社手塚治虫全集などで簡単に読むことができる。

 

 この作品はわずか220ページ強、単行本にするとわずか1巻分の内容である。

 

 スケールの大きい大河ドラマを得意とする手塚作品の中にあっては比較的地味な部類に入ると思う。

 

 時代考証もあまり徹底されておらず、幕末時代が好きな方が読んだらいささか物足りなさを覚えるだろうことは否定できない。

 

 しかし、それらマイナス面を考慮に入れても「新撰組」は手塚作品の中で重要な位置にあるものだと俺は考えている。

 

 まず、新撰組を舞台にしていながら重要なキャラクターは全て手塚の創造によるものだということが大きなポイントである。

 

 つまり、言葉は悪いが新撰組やそれに絡む歴史上の偉人は手塚キャラを光らせる、際立たせるための役割しか果たしていないのだ。

 

 つまりは歴史すらも作品の1メタファーにしか過ぎない、故に時代考証に拘る必要がない。

 

 手塚キャラが主役イコール”市井の人”が主役というところも実に面白い。

 

 手塚は結構な量の歴史を舞台にした作品(日本史、西洋史問わず)を残しているが、歴史上の偉人が主役になったことはただの一度もない。

 

 誰もが知っている人物を主役にせずに市井の人(手塚の創造したキャラ)を主役に添えることで、「俺はどんな題材でもこうしてオリジナルのキャラを作って面白い作品が描けるんだ!」と言わんばかりの手塚のプライドを感じる。

 

 「新撰組」にも随所にそういったプライドが表れていて、ファンとしては実に興味深い。

 

 丘十郎と大作という好対照の少年二人を核にして青春群像劇を生み出したその類稀なドラマ造りの手腕に素直に脱帽する。。。!

 

 互いを認め合い、友情を深め、またライバルとして切磋琢磨していく二人が迎えるラスト。

 

 深く考えさせられるし、いつ読んでも胸が熱くなる。

 

 劇画を取り込む前のマンガマンガした手塚の丸っこい描線もとても素敵だ。。。!

 

 是非代表作を読んだ後に手を出してほしい逸品である。

 

 

 

 今回はここまで。。。

 

 次回は何を語ろうか。。。?

 

 

 よし、手塚自身の自伝的作品「どついたれ」いってみよう。。!!

 

 

 

 

 

 ではまた次回^^

 

 

 

 

スポンサーサイト
コメント

あ~これ面白そう!!!
つい最近やっと火の鳥集まったよ;;
2009/07/23(木) 01:26:24 | URL | Bear Pooh #79D/WHSg[ 編集 ]

これも知らなかった。。。 手塚治氏の新撰組、興味津々ですっ!
2009/07/23(木) 01:28:11 | URL | sabaraja #79D/WHSg[ 編集 ]

初めて知りました~色々書いてるの"(●)´`・)(・´`(●)"ネー
2009/07/23(木) 07:09:26 | URL | あ~たん☆☆ #79D/WHSg[ 編集 ]

世の中で一番地味な「新撰組」だと思うwww
時代劇描きたかったんだろうけど、でっかいテーマにしてしまったがために、実は結構ドロっとした話も少年マンガむけに直さなくてはならなくなったりして・・・面倒になっちゃった・・・みたいな手塚の投げ出し感を感じるwww
でも手塚=大天才、パ-フェクト!と全く思ってない私からすると、これは手塚という人物を知るよい例なのかもw
2009/07/23(木) 19:01:30 | URL | 黒猫藝帝 #79D/WHSg[ 編集 ]

へぇぇ 手塚治虫氏も 新撰組の漫画 書いてたんですね。知らなかったです。
機会があったら 読んでみたい、と思いつつ、やはり 手塚治虫氏のイメージではないような気がするので 読まないかもと 思ったりもします。(どっちやねんw
2009/07/23(木) 21:57:45 | URL | ちえぴぃ #79D/WHSg[ 編集 ]

ベアーさん<地味だけど面白いです。。。^-^
        「火の鳥」コンプおめでとうございます。。。!
さばちゃん<史実として読むとコケちゃうかも。。。
あ~たん<何せ全集400巻の人ですから。。。!
ゲーテ<俺らみたいなファンになると代表作もさることながら、
      こういうマイナー作品に手塚の真髄を見ちゃうのかもね。。。^-^
ちえぴぃさん<手塚治虫は巨大なバビロンです。。。!  
2009/07/23(木) 23:07:11 | URL | drivemycar #79D/WHSg[ 編集 ]

手塚さんが新撰組を描いていたとは全く知りませんでした。
これはとても興味深い作品です!
2009/07/26(日) 20:20:55 | URL | nami丸 #79D/WHSg[ 編集 ]

なみちゃん<”新撰組を下敷きにしたオリジナル時代劇”という趣です。
2009/07/27(月) 00:01:12 | URL | drivemycar #79D/WHSg[ 編集 ]

新撰組は手塚作品のモチーフとして果たして相応しいのか謎だよね。
ブッダなんか正にワールドって感じするけどw
どついたれ楽しみ。
2009/07/27(月) 02:27:54 | URL | KURUMI #79D/WHSg[ 編集 ]

KURUMI<新撰組チョイスの陰には劇画ブームがあると思う。
       手塚はそうやって手塚的でないものをどんどん取り込んで漫画家として
       普遍的な存在を目指したし、実際そうなった。  
2009/07/27(月) 22:33:32 | URL | drivemycar #79D/WHSg[ 編集 ]
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。