Drivin' with The Devil

主に自作小説・ロック論・マンガ論などを”狭く深く”書いてます。 どうぞ気軽に楽しんでいってください。。。!! 

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 毎度。。。!

 

 今回はカルト漫画の最高峰に位置するであろう大怪作「地上最強の男 竜」を取り上げることにした。

 

 お付き合いあれ。。。!

 

 

 ではではいってみよう。。。!!

 

 

●地上最強の男 竜(1977年)

 

 

 あらすじ

 人並み外れた肉体と能力を持ったカラテの達人、竜。

 彼はその存在そのものが人に災いをもたらす者と師匠に言われ、長い間幽閉されてきた。

 しかし、ある出来事をきっかけにして竜は外へ飛び出し、その結果世界中の人間から追われる羽目となる。

 竜は問う。

 「自分は何者なのか?」

 「自分の存在意義は?」

 

 

 登場人物

 雷音竜(らいおん りゅう):自称(誰が見てもそうだが)”地上最強の男”。

                 空手の達人でその技は一撃で人体を破壊してしまうほど。

                 災いをもたらす存在と位置付けられ、鉄仮面を被らされている。

 雷音悦子(らいおん えつこ):竜の妹。

                   予知能力を持っており、竜を助けんと父が遺したマシーンで守ろうとするが…

 二階堂邦子(にかいどう くにこ):もともとは歌手だった。(ヒット曲”パタパタパパ”)

                     しかし、婚約者の空手家、加山(かやま)を大会で竜に殺されてしまう。

                     その後修業を積み空手家となり、竜に復讐戦を挑む。

 道教(どうきょう):羅城門(らじょうもん)空手の総帥で、竜の師匠。

            神のお告げを聞き、竜に鉄仮面を被せ破門する。

            後に二階堂に空手を仕込み、二人で竜を殺しにやって来る。

 イエス・キリスト:封印され、全国の仏像に散らばっていた肉体が結集し蘇った。

           道教に竜を殺すように命令する事件の黒幕的存在。

 宮本武蔵:江戸時代の剣豪。

        竜殺しの刺客としてイエスによって蘇る。

 ブルース・リー:1970年代のアクションスター。

           武蔵と同じく竜殺しの刺客でイエスによって蘇る。

 橘(たちばな):恐山の女霊媒。 

          竜にイエスと道教を倒すように伝える。

 弥勒菩薩:橘の指導霊で、橘を通してイエス&道教討伐を竜に指示する。

 

 

 「地上最強の男 竜」は1977年に週刊少年マガジンに連載された。

 

 作者は風忍(かぜ しのぶ)。

 

 永井豪に憧れ、彼のダイナミックプロにアシスタントとして所属、その後漫画家としてデビュー。

 

 現在もダイナミックプロ所属である。

 

 素人が見ても驚愕するほどの画力を駆使し、精神世界に傾倒した作品をマイペースで描き続けているカルト漫画家と呼ぶに相応しい人物である。

 

 そんな彼の代表作である「竜」は過去サンコミックス(朝日ソノラマ)版、角川書店版、双葉社アクションコミックス版と三度単行本化されたが、残念ながら現在はどれも絶版でプレミア対象となっている作品である。

 

 プレミア対象になるにはそれ相応の理由があるが、「竜」に関して言えばこれが”カルト漫画の最高峰”に位置しているということが最大の理由だと思う。

 

 この漫画はブッ飛んでいる。

 

 そのブッ飛び方がハンパじゃないから一部(俺含む)の漫画愛好者から絶大な支持を得ているのだ。

 

 このブッ飛んだ絵をご覧いただきたい。(俺は基本的に漫画論の時に図版を用いないが、今回だけはそのポリシーを破る)

 

 角川書店版「竜」の表紙は過去記事参照。

 http://myhome.cururu.jp/drivemycar1965/blog/article/41002907170

 

 

      

 



 
 この絵の凄まじさを文章で説明するのは不可能。。。!
 
 完全に「北斗の拳」を先取りした過剰なまでの筋肉描写、異様なコマ割り、大胆なパース。
 
 何よりも圧倒的な説得力を持つ風忍の精緻な描力による絵。。。!
 
 絵を観るだけでも「竜」の価値はある。
 
 しかし、それだけで終わらないのが「竜」だ。。。!
 
 物語は当初強烈なまでの”暴力”をとことんまで描き出している。
 
 長くなってしまうが冒頭の竜のモノローグを引用したい。
 
 
 「俺は雷音竜、地上最強の男だ!フフフ…あれはアメリカから来たFBIか…むこうはイギリス、ドイツ、フランス、中国、ソ連…ずいぶん来たな、俺を殺しに。俺は地上最強だ。どんなやつが来ても0.2秒であの世へおくることができるんだ。武器はもたない、カラテだ!」
 
 
 0.2秒で人を殺せる空手家という誰も思いつかない設定を駆使し、暴力を描き極めた後に物語はイエスの登場で一気に精神世界の話へと高速移行していく。
 
 まるで曼荼羅のような構図がドンドン繰り出され物語は信じられない、本当に信じられない結末へと向かう。
 
 才能のない人間がこんな話を描いたら大笑いだ。
 
 実際この「竜」も随所にブッ飛び過ぎて笑うしかない展開が散りばめられている。
 
 だが、当の作者風忍はどこまでも大真面目に「竜」を描いているのだ。
 
 そこが凄い。
 
 読者は風忍の掌の上で笑わされ、震え上がらされ、最終的には嵐のような感動を味わうことになる。
 
 真の意味で大怪作である「地上最強の男 竜」。
 
 もっと多くの方々にこのブッ飛んだ世界に触れていただきたいと切に願う。
 
 
 
 ではまた次回^^
 
 
 
 
 
 
 
 

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コメント

いくらレビュー上手のどらさんでも竜だけは全てを文字で語ることなど出来ないねww
それだけスゴイ。だって史上最強だもん。ゴクウよりスゴイはずw
とにかく「読んでみてって」しか言えないんだよね・・・これと「人間時計」だけは・・・。
2009/11/15(日) 23:37:01 | URL | 黒猫藝帝 #79D/WHSg[ 編集 ]

これは名前しか知らなかったんだけど、こんなにスゲー作品だったとは・・・迂闊でした。是非読みたいものです。。。
2009/11/16(月) 01:02:39 | URL | Django64 #79D/WHSg[ 編集 ]

ほぉ~! 色んな歴史的有名人が出てくるんだね~! 私も読んでみたい!
2009/11/16(月) 02:12:15 | URL | sabaraja #79D/WHSg[ 編集 ]

これはね~ほんっと読んでみたい!ちょっと探してくる!!!
2009/11/16(月) 21:27:06 | URL | Bear Pooh #79D/WHSg[ 編集 ]

ゲーテ<ああ、「人間時計」もレビューしたいなぁ。。。
ジャンゴさん<狂ってます、この漫画はイッちゃってます。。。!!
さばちゃん<漫喫にあるかなぁ。。。
ベアーさん<是非。。。!!
2009/11/16(月) 23:13:47 | URL | drivemycar #79D/WHSg[ 編集 ]
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